「 思い込み 」はどのように形成されるのか?

前回の記事では
- 自分の思い込みを知る方法
について解説しました。
今回はその続きとして、そもそも「 思い込みはどうやって形成されるのか? 」について詳しく解説していきますね。
▼ 前回の記事

前回のおさらい
自分の無意識内にある「 思い込み 」に気づく方法は、
- 強い感情が動いたとき
- 口癖に注目する
- 繰り返し起きる出来事を観察する
この3つがヒントになります。
なみ子ちゃん「感情」「口癖」「繰り返し起こる出来事( パターン )」これらを深掘りしていくと、自分が無意識に持っている「 思い込み 」に気づくことができるんだったね!



そうそう!
前回の記事で「自分の思い込みを知る方法」が理解できたと思うから、今回はその「思い込みはどのように形成されるのか?」を解説していくわね!
思い込みの種類
「自分の思い込みを知る方法」でも紹介しましたが、思い込みには2種類あります。
- 「 自分に対する思い込み 」=セルフイメージ
- 「 物事に対する思い込み 」=その人の持論
※ 持論 =「 人生とは〇〇 」「 お金持ちは〇〇だ 」「 私にとって家族は〇〇だ 」→ このような「物事に対するその人なりの定義」のこと
思い込みが形成される場所
私たちが持っているこれらの「 思い込み 」は 【 潜在意識 】(無意識の領域 )に形成されています。
潜在意識とは、私たちが普段意識できない領域で、私たちの行動や感情など9割をコントロールしていると言われています。





これってよく「氷山」に例えられているやつ?



そうそう!
顕在意識 ( 意識している部分 )= 海面に出ている小さな部分
潜在意識 ( 無意識の部分 )= 海面下の大きな部分
と例えられているわ!





ということは … 私達は普段、自分の意思で行動しているように思っているけど、ほとんど「 無意識 」で行動してしまっているんだね …!



そうなの!
自分で選んでいるようで、実は潜在意識に選択させられていると言っても過言ではないわ!
潜在意識が形成される重要な時期
ここが今回の最も重要なポイントです。
この「 思い込み 」が形成されている潜在意識は 1歳〜6歳頃に形成され、その後 「 クリティカルファクター 」 という蓋に閉ざされます。


クリティカルファクターとは?
クリティカルファクターとは、顕在意識と潜在意識を隔てる「フィルター」 のような役割をする機能です。
脳科学的には 「 RAS( 脳幹網様体賦活系 )」 と呼ばれ、五感で感じた膨大な情報の中から、重要だと判断したもの以外をフィルタリングする働きをしています。





ちなみに私は、RASのことを「 意識のサーチライト 」と言ってるわ!
潜在意識は6歳頃に閉ざされる
0歳〜5歳頃の子供たちは、脳が未発達なため
- 論理的思考が難しい
- 善悪の判断が難しい
- 感情的な記憶が優先される
- 繰り返し体験したことを「当たり前」として受け入れる
といった特徴があります。
なので、五感から様々な感覚を感じたり、様々な体験を通して、快適さや不快さを知ったり、疑問に思ったことは親に「なぜ?」と問い、対話を通じて「物事の定義」や「善悪優劣」=その子の基盤になるものを築き上げると言われています。
そして、この基盤がその子の「 信念=思い込み 」となるのです。
6歳頃になると「 クリティカルファクター ( = RAS ) 」が発達し、これが「 基盤 ( その子の信念・思い込み ) 」が入った潜在意識の蓋となり、閉ざされてしまいます。



潜在意識って6歳頃に蓋がされてしまうんだね!!



そうなの。
だから大人になってから「 ポジティブに考えよう 」と頭で思っても「 潜在意識に刻まれた思い込み ( 信念 ) 」 の方が強く影響してしまって、上手くいかないのよ …



それで引き寄せが上手くいかなかったのか…



そうね…
「表面的な意識改革だけじゃ限界がある」っていうのは、これが原因なのよ…
幼少期に形成される思い込みの例
私たちは1歳〜6歳頃の間に、親との関係の中で、様々な「 思い込み ( 信念 ) 」を潜在意識に刻み込みます。
などなど …



確かに小さい頃に言われたことが鮮明に残って、影響してる気がする …



特に感情が大きく動いた出来事は、深く潜在意識に刻まれやすいの。
だから「 怖い思い」をした場合、それが大人になっても影響し続けることがあるのよ …



逆に、愛情をたっぷり受けて育った人は「 私は愛される価値がある 」という信念を持つことができるということ?



その通り!
だからこそ、この仕組みを理解することが重要なの!
大人になってからの影響
幼少期に形成された思い込み ( 信念 ) は、大人になっても私たちの
- 価値観 ( 大切だと思っていること )
- 認知 ( 物事の捉え方 )
- 感情 ( 感じ方 )
- 言動 ( 発言・取る行動 )
- 選択 ( 人生のあらゆる選択 )
すべてに影響を与え続けます。



だから「 三つ子の魂百まで 」って言葉があるのか!



そうそう!まさに!
昔の人の知恵は本当にすごいよね。
科学的にも証明できることを経験から悟っていたのね。



ということは、私の「 今 」や「 未来 」も小さい頃の思い込みで決まってるってこと?



大部分がそうと言えるわね。
でも、これは決して絶望的な話ではなくて、思い込み ( 信念 )は後から書き換えることもできるから、これから対処法を勉強していきましょう!
まとめ
自分の無意識内にある「 思い込み 」に気づく方法は、
- 思い込みは 潜在意識 の中に形成される
- 潜在意識は 1歳〜6歳頃 に形成される
- その後「 クリティカルファクター 」という蓋に閉ざされる
- 幼少期の体験が大人になっても影響し続ける
- しかし、仕組みを理解すれば対処できる



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